情報処理の試験を勉強中に、タイトルの4つの単語が覚えづらいなと感じたのでまとめてみました。覚えづらいと感じている方は参考にしてみてください。
システム設計やIT、製造業の分野では
- フェールセーフ(Fail-safe)
- フェールソフト(Fail-soft)
- フールプルーフ(Foolproof)
- フォールトトレラント(Fault-tolerant)
という4つの用語が頻繁に登場します。
いずれも「失敗やミスを前提とした設計思想」ですが、 何を原因とし、どう振る舞うか がそれぞれ異なります。
本記事では、
- 英語の単語を分解して意味を理解する
- 具体的な状況・例でイメージを固める
という流れで、4つの概念を整理します。
まず全体像をつかむ
最初に4つの考え方を一言でまとめると、次のようになります。
- フールプルーフ:人のミスを起こさせない設計
- フェールセーフ:故障したら安全側に止める設計
- フェールソフト:故障しても影響を抑えて動かす設計
- フォールトトレラント:故障しても止まらず動き続ける設計
以降の章で、それぞれを詳しく見ていきます。
フールプルーフ(Foolproof)とは
単語を分解して考える
- Fool:愚かな人、うっかりミスをする人
- Proof:防ぐ、耐性がある
つまり 「どんな人が使ってもミスをしない」 という意味です。
考え方のポイント
- 操作ミスを未然に防ぐ
- 誤操作できない構造にする
- 注意喚起や教育に頼らない
具体例
- USB Type-C:上下の向きを気にせず挿せる
- 電子レンジ:扉が閉まらないと加熱できない
- 入力フォーム:数字欄に文字は入力できない
フェールセーフ(Fail-safe)とは
単語を分解して考える
- Fail:失敗する、故障する
- Safe:安全な
つまり 「失敗しても安全」 という考え方です。
考え方のポイント
- 故障は起きる前提
- 異常時は安全側に倒す
- 停止・遮断するケースが多い
具体例
- 鉄道の信号機:故障時は赤信号(停止)
- ガスコンロ:異常検知でガス遮断
- サーバ:過熱時に自動停止
フェールソフト(Fail-soft)とは
単語を分解して考える
- Fail:失敗する、故障する
- Soft:柔らかい、穏やかな
つまり 「失敗しても穏やかに影響を抑える」 という意味です。
考え方のポイント
- 完全停止は避けたい
- 重要度の低い機能を制限
- 最低限の機能を維持
具体例
- Webサービス:負荷時に一部機能を停止
- カーナビ:渋滞情報は不可でも地図表示は可能
- 組み込み機器:精度を落として動作継続
フォールトトレラント(Fault-tolerant)とは
単語を分解して考える
- Fault:欠陥、故障
- Tolerant:耐える、許容する
つまり 「故障を許容して動き続ける」 という考え方です。
考え方のポイント
- 故障は発生する前提
- サービス停止を極力しない
- 冗長化で故障を吸収
具体例
- サーバ冗長構成:片系故障でも自動切替
- 飛行機:制御系やエンジンの多重化
- RAID:ディスク故障でも運用継続
4つの違いをまとめて整理
| 用語 | 主な原因 | 基本方針 | 代表例 |
|---|---|---|---|
| フールプルーフ | 人の操作ミス | ミスを起こさせない | 向きを気にしないUSB |
| フェールセーフ | 機械・システム故障 | 安全側に停止 | 信号機が赤になる |
| フェールソフト | 機械・システム故障 | 影響を抑えて継続 | 機能制限運転 |
| フォールトトレラント | 機械・システム故障 | 故障を許容し継続 | 冗長化システム |
まとめ
- フールプルーフは「ミスを起こさせない」
- フェールセーフ/フェールソフト/フォールトトレラントは「故障後の振る舞い」
- 可用性・安全性・コストのバランスで使い分ける
英語の意味と具体例をセットで理解すると、 試験対策や実務でも混乱しにくくなります。


コメント